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2016年10月

2016年10月28日 (金)

【国際税務】新日独租税協定 平成28年10月28日発効~源泉所得税については平成29年1月1日発効~

全面的な改定が行われている「新日独租税協定」
以前ブログで書いた通り、衆議院で審議が進められていましたが、
まさに今日、平成28年10月28日に新日独租税協定が発効となりました。

源泉所得税については平成29年1月1日から発効となります。


あわせて、今日付で国税庁HPに「新日独租税協定」に関するパンフレット「源泉所得税の改正のあらまし」が公開されました。

「nitidokusozeikyoutei.pdf」をダウンロード

せっかくなので内容をおさらいしましょう。

納税者にとって有利になった改正と、不利になった改正に分けて見ていきたいと思います。


1,有利になった改正

(1)配当
【旧協定】
 親子会社間配当(25%以上保有):10%
 それ以外:15%
【新協定】
 6ヶ月以上10%以上直接保有:5%
 18ヶ月以上25%以上直接保有:免税
 それ以外:15%


(2)利子
【旧協定】
 中央銀行等に支払われる利子:免税
 それ以外:10%
【新協定】
 原則免税
 →利益連動型利子(売上や利益等を計算基礎とする利子)は日本法令に基づき課税
※支払い遅延により課される損害金は上記「利子」に含まれない


(3)使用料(ロイヤリティ)
【旧協定】
 限度税率10%
【新協定】
 免税


2,不利になった改正

【旧協定】
 上記要件を満たせば基本的に租税条約のメリットを受けられた
【新協定】
 そもそも租税条約のメリットを受けるためのボーダーライン(LOB(Limitation on Benefits、特典制限条項)が出来た

 
このボーダーラインについては法人は少々判定が煩雑ですが、個人は比較的シンプルで、日独いずれかの国の居住者であれば足ります。

例えばドイツ居住者(日本非居住者)が日本法人から配当を受けるのに際して、15%(本来は20.42%)の税金で済むメリットを受けようとする人は、平成29年1月1日~配当受取日までに「租税条約に関する届出書」「特典条項に関する付表」を提出する必要があるので注意が必要です。

各種届出には添付書類も必要となり準備に時間が掛ります。
しっかり今からどのような手続が必要なのかを把握して、受けられる恩恵はしっかり受けるようにして下さいね。

国際税務は複雑で、かつ取扱いを間違えると大きな損を被ることになりかねません。

専門家にご相談されることをお勧めいたします。



私たち、あすか税理士法人ではセカンドオピニオン業務を受任しております。



顧問契約を結んでいる税理士に気を遣わずにご相談いただくことも可能
ですので、まずはお気軽にご相談下さいませ。



あすか税理士法人

高田和俊

2016年10月26日 (水)

【相続税】相続税の課税対象検討~海外5年以上居住でも国外財産課税へ~

国際的租税回避を防ぐための課税が進んでいますが、それは相続・贈与の世界も同様です。



平成25年度税制改正
で、

・日本に住所を持たない外国の方(非居住者)  が

・日本に住所を有する人から相続等をした場合

その財産が「国外財産(※)」であっても相続税・贈与税の課税対象となりました


※国外財産
日本の法令では財産を国内財産と、国外財産に分けて課税するか否かを決めており、例えば預金ならその口座がある支店の所在地、保険なら契約した保険会社の本店、株式なら発行法人の本店所在地により判断します。



このときの改正は課税範囲がかなり広がるため、日本に一時的に居を移していた場合の税負担を鑑みて、日本で働くことを躊躇う外国の方もいらっしゃいました。



平成29年度税制改正
では、日本に居を移して一時的に働く外国人が亡くなった場合に国外財産(海外財産)までも相続税が課される法律を見直す方針であるようです。


これにより、能力のある外国の方の招聘する際の壁が一つなくなることになりますね。


一方で、現状では被相続人(亡くなった人)と相続人(相続する人)の双方が5年以上海外に居住している場合、現行法では国外財産には課税されていませんでしたが、今後課税できるように改正が検討されているようです。


相続税節税のために海外移住、という方法がある種ブームのようにもなっていたように感じます。


その部分にフタがされるわけですね。


今後、資産の海外移転にはより注意が必要となります。

誤った情報に惑わされず、信頼の置ける専門家を見つけご相談されることをお勧めいたします。




あすか税理士法人

高田和俊

2016年10月 8日 (土)

【リクルート】インターンシップ2016 No.2 ~アンケート結果公表~

昨日のブログではあすかインターンシップ2016の概要をお伝えしました。

本日は4名のインターン生へ実施したインターンシップ終了後に実施したアンケート結果を公開したいと思います。


インターン前に想像していた会計事務所のイメージと違った
との感想を持ってもらえたのはうれしかったですね!

以下、青文字が質問、黒文字がインターン生回答、赤文字が私のコメントです。


★会計事務所に対する印象

 ・寡黙な事務仕事のイメージがあったが、チームで仕事をする場面もあり意外だった
 ・事務仕事ばかりなイメージだったがクライアント訪問等の外出機会が多いのが意外だった

各自が自分の仕事を黙々と・・・というイメージが押しなべて強かったのだと思いました。 事務所によってばらばらだと思いますが、あすか税理士法人ではスタッフ同士のコミュニケーションはもちろん、パートナーへの相談も行きやすいようパーテーション等はありません。

★会計入力作業

 ・作業前は簡単そうだと思ったがいざやってみると試算表が合わずに大苦戦。確認してみると簡単なうっかりミスが原因だったがミスの原因追及は大変だった
 ・会計伝票をクライアント様が作成してくださっているので比較的簡単だった

会計入力は根気と集中力が必要な作業です。簡単そうに見える作業ですが省力化できるか否かによりかかる時間は全く変わってきます。漫然と作業しないようどれくらいの時間がかかるのかは常に考え作業しています。


★クライアント(会社)訪問

 ・月次訪問で何をチェックするのか全く想像がつかなかったので、数値の変動の理由や修繕費をチェックするポイントなど決算業務に備えての訪問業務の大切さを学んだ。
 ・事務所内での作業ばかりをイメージしていたので、経営者の方とのコミュニケーションをとることがいかに重要かを知ることが出来、勉強になった

あすか税理士法人では「訪問してお会いする」ことを非常に重視しています。表情や会社の雰囲気を感じる中で会話をすることでしか見えないものがあります。その部分を感じてもらえたのは非常にうれしかったですね。



★あすかの印象

 ・「税理士事務所」は狭い部屋で事務仕事をするイメージが強かったが、実際はスペースが広く明るい雰囲気で仕事をする点がイメージと違った
 ・会計事務所は教育せずに技を見て盗ませる。。。と聞いたことがあったが、実際は先輩やパートナーからのフォローがあるため体系的に成長するチャンスがあると感じた

あすか税理士法人では「やる気」がある人を徹底的に支援します。All for Clientsを経営理念に教育を真剣で考える事務所ですが、今の教育方法がベストだと考えず常に変革し続けたいと思っています。また事務所のイメージを覆すことが出来たのはうれしいですね。


★将来的に会計業界で働きたいと感じたか?

 ・今回のインターンシップを通して、やり甲斐のある仕事だと感じたため働きたい
 ・基本の会計業務だけでなく、クライアントに寄り添って税法上の問題点の洗い出し、節税策提案、又は経営アドバイスを行う税理士業務は魅力的だと感じたため働きたい
 ・自分の知識や経験から導き出したアドバイスでクライアント様の希望に沿うことが出来たら素敵だと思うため働きたい
 ・実務の楽しさ、大切さ、大変さを経験し、改めて早く税理士業界で働きたいと感じた

4人ともがこの業界で働きたいと回答してくれました。
何よりこれが一番うれしかったです。私たちの仕事は責任が非常に重いですが、その分、他の仕事では得難いやり甲斐が得られます。


今回インターンに参加した四人ともがクライアントに寄り添う形の会計人になってくれれば、最高です。



総括として、今回のインターンシップは実施して本当に良かったと思いました。


毎年、8月から9月にかけて実施予定ですので興味がある方はいつでもご連絡ください。(大学側の募集時期になったら応募も出しますのでそちらも見てみてくださいね)


最後になりましたが、今回参加してくれた四名の今後の人生が素敵なものとなりますことを心より祈っています。


そして迷うことがあれば是非またいつでも来てくださいね。




あすか税理士法人



高田和俊







2016年10月 7日 (金)

【リクルート】インターンシップ2016 No.1 ~インターンシップ概要~

私たちあすか税理士法人では2016年8月~9月に、5日間に及ぶインターンシップを2回実施いたしました。


大学の就職支援課の方に伺いましたが、私たち会計事務所(税理士事務所)業界ではインターンシップは非常に珍しいそうです(大手監査法人計会計事務所では毎年インターンシップが実施されておりますが主に公認会計士志望者の方がそのターゲットだと思われます)。



その要因は職業上の情報漏えいリスクや、そもそも会計事務所に人的余裕がないことが原因であることが挙げられます。


でも考えてください。そんな要因ってインターンシップ受け入れ企業がやろうと思えば対処できますよね??

私たちは、データ閲覧権限の設定や書類に物理的補正を施し、また持ち帰るメモを確認することにより情報漏えいのリスクヘッジし、人員も余裕がある時期を選ぶことでインターンシップを受け入れることにしました。



私自身そうでしたが、税理士の勉強をしていても実際にはどのような仕事の雰囲気なのかを感じる機会がなかったので、会計事務所に勤める際はドキドキしたのを覚えています。
税理士業界を目指される学生の方に現場の仕事を実感して貰うことで、勉強のモチベーションをあげ、また税理士とて働くイメージを持ってもらいたくインターンシップを実施しました。


今日から二日にわたり、インターンシップ概要(体験して貰った内容)と、インターン生のアンケート結果をご報告したいと思います。


まず今日は、私たちが実施したインターンシップ概要を説明させてください。



~1日目~
AM:事務所オリエンテーションと簡単なビジネスマナー(名刺交換方法など)
PM:会計伝票から会計システム入力
ドキドキの初日は、私たちの会社のルールやビジネスマナーレクチャーが中心です。事前に印刷していたインターン生の名刺をお渡しします。名刺をもらうと気持ちがひきしまりますよね。
会計システム入力はパソコンを使っての会計処理を体験してもらいました。



~2日目~
AM:会計伝票から会計システム入力(続き)
PM:入力後の試算表チェック、調書(※)作成

※「調書」とはあすか税理士法人で導入している各勘定科目の詳細を記した書類です。これにより決算作業がスムーズになり、また担当者不在でも誰でも状況が分かるようになります
二日目は会計入力の続きを実施し、1か月分の会計入力を完了してもらいました。
最初はなかなか合うべき数字が合わないんですよね。。
みなさんは普段試験問題で与えられる「試算表」がどのように作られるのか実感してもらうことで会計を身近に感じてもらえたことだと思います。



~3日目~
AM:会計決算講義(会計基準と中小企業会計事務の違い)
PM:決算書作成補助
財務諸表論で勉強する会計と、実務で中小企業が利用する会計(税務会計)の違いを中心に解説しました。
実際の決算書作成作業に触れることで「流れ」を感じてもらうことが出来たと思います。



~4日目~
AM:法人税講義(減価償却、帳端、別表4・5など)
PM:法人税申告書作成(システムを利用)、クライアント訪問準備
確定決算主義に基づき、会計と税務の考え方相違について講義し、法人税申告資料説明を中心にレクチャーしました。
実際の申告書作成を完成させてもらったので1日目~4日目で事務所内での作業内容を一連で体験してもらったイメージです。



~5日目~
AM&PM:クライアント訪問同行(会計チェック、社長との打ち合わせ同席など)
夜:先輩との懇親会(希望者)
自社で会計帳簿を作成されておられるクライアント様を訪問し、各勘定科目の妥当性・整合性の確認から経営相談対応まで一緒に同席してもらいました。
クライアントの生々しい話は刺激だったはずです。
夜は先輩を交えざっくばらんに食事しました。インターン生からは業界に対する質問、私たちからは今の学生って・・的な話を色々したので3時間ほどがあっという間に過ぎ去りました。



いかがでしょうか。
この業界で働いたことがある方であればわかりますが、新入社員研修をギュッとまとめた感じで、網羅性は非常に高いと自負しています。


私たちは「一連の流れ全般」を是非体験してもらいたいと考え、上記カリキュラムにしました。


特にクライアント訪問(名刺交換も実施します!)が一番のハイライトです。
ですが、クライアント訪問前に行う準備作業である会計入力確認や準備の大切さも懇切丁寧に伝えました。



私たちは「会計帳簿作成」や「税務申告書作成」は誰でもできると考えています。AIが進む現代では機械にとって変わられ得る業務です。

ですが、企業経営者が私たちに求める業務はそんなことだけでしょうか(もちろん帳簿作成や税務申告書も当然重要ですが)。



違うはずです。



経営者の方は会社の業績をリアルタイムで把握することで「これからどうなるのか?」を知りたいはずです。

その上で「今どうするのか?」「これからどうするのがベストなのか?」を一緒に考えることが出来る、又は社長の深層心理にある考え方を引き出すことが出来ることが、これからの私たち会計人に求められていることを伝えました。







クライアント訪問にも同行してもらうことで、税理士業界はクライアントに寄り添うがゆえに直接感謝され、かつその上で報酬も頂ける有り難いお仕事であることを、1週間でしたがインターン生には感じてもらえたのではないかと思っています。



明日は、インターン生に実施したアンケート結果を公表したいと思います。




あすか税理士法人


高田和俊

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